桃色ミヤマオダマキ
【学　名】　Aquilegia flabellata var.pumila
【花　色】　桃
【花　期】　初夏
【草　丈】　30cm
【日　照】　日向

ミヤマオダマキ（Aquilegia flavellata var. pumila）
――可憐さとたくましさを併せ持つ、山野草の小さな宝石――

山の風にそっと揺れるような、
控えめでありながらも、見る人の心に残る可憐な花。

「ミヤマオダマキ」は、そんな表現がぴったりの山野草です。
日本の高山に自生するこの植物は、他の草花にはない繊細な美しさをもっています。

うつむき加減に咲く花姿は、どこか奥ゆかしく、
見るたびに心がやさしくほどけていくような感覚を与えてくれます。

ふんわりと広がる淡い紫や青みがかった花色。
その中心にほんのり黄色が差すコントラストは、まるで自然が描いた小さな絵画のようです。

ガーデニングの花壇や鉢植えはもちろん、
和の趣が漂う小さな庭や玄関先にもよく似合います。

ミヤマオダマキは草丈も低く、主張しすぎることがないため、
他の山野草や宿根草とも相性が良く、寄せ植えにもぴったり。

静かな存在感を放ちつつ、
季節の移ろいとともに、風景にそっと彩りを添えてくれます。

◇ ミヤマオダマキの魅力 ◇

この品種は、日本の高山帯に自生する「オダマキ」の仲間のなかでも、
特に小型で愛らしい姿が特徴です。

名前の「ミヤマ」は、「深山（みやま）」＝山深い場所を意味し、
その名のとおり、標高の高い場所でひっそりと咲いています。

野趣あふれる佇まいでありながら、
どこか品があって、ナチュラルガーデンにも和風の庭にもすんなりと馴染みます。

また、ミヤマオダマキは意外と丈夫で育てやすく、
山野草初心者の方にも安心しておすすめできます。

耐寒性が高いため、寒冷地でも冬越しがしやすく、
毎年春になると、健気に芽を出し、美しい花を咲かせてくれます。

限られたスペースでも楽しめるのが魅力で、
鉢植えやロックガーデン、ちょっとした隙間の植栽にも最適。

自然の風景を小さな庭に再現したい、そんな方にぴったりの山野草です。

◇ ミヤマオダマキの花言葉 ◇

花言葉は「勝利への決意」「愚直」「心の強さ」など。

その小さな姿からは想像できないほど、
芯の強さを感じさせてくれる言葉たち。

どんな環境にも順応しながら、美しく咲くミヤマオダマキ。
見る人に静かな勇気と癒しを与えてくれる存在です。

【育て方のポイント】

・風通しと日当たりの良い場所を好みますが、夏場の強い直射日光は避けてください
・水はけのよい土を選び、腐葉土や軽石などを混ぜて植えつけましょう
・乾燥にはやや弱いので、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりを
・冬は地上部が枯れますが、根は生きているのでそのままでOK（寒冷地でも防寒対策は最小限で大丈夫）
・花後は花がらを摘み取ることで、株の消耗を防ぎます
・種ができた場合は、そのままこぼれ種で自然に増えることもあります
・多年草なので、一度植えれば毎年楽しめます

春の訪れとともにそっと咲く、ミヤマオダマキ。
その姿は、まるで小さな森の中から届いた贈り物のよう。

日常に自然の優しさを添えたいとき、
この山野草が、そっと寄り添ってくれるはずです。

ぜひ、あなたの庭や鉢植えに、ミヤマオダマキを迎えてみませんか。
きっと、毎日の景色に優しい彩りが加わります。

【苗のポットサイズについて】

商品に「１０．５ｐ」または「3号」などの表記がある場合、使用するポット（鉢）の直径を示します。

（10.5pは10.5センチ、3号は9センチ[1号=1寸約3センチ]の直径の鉢）。

特別表記がない場合は通常9cmポットを主に使用していますが、入荷時の状態などにより変わる場合もあります。



【苗の状態について】

商品画像はイメージです。
販売する苗は休眠期、成長期、開花期、花後、植物のサイクルに伴い状態が違います。具体的には下記の状態でお届けする場合があります。

・休眠期…地上部が無い、または枯れている状態。地下部のみで休眠中。

・生育期の前半…前年の枯れ葉が残っている・花が無い、丈が短い。

・鑑賞適期…花・葉が鑑賞できる。

・生育期後半…姿が乱れ枯れ葉が目立つなど